うみしまNOTE

(うまれる みつける しゃべる まきこまれる)

ー「美術」と「教育」のフィールドー
海を活かした教育に関する実践研究シリーズ④


 この度、琉球大学教育学部美術教育専修では、「美術」と「教育」を巡る様々な実践活動を紹介する冊子、『うみしまNOTES〜うまれる・みつける・しゃべる・まきこまれる/美術と教育のフィールド』を刊行いたしました。
 本書は、同専修で図工・美術科教育を担当する吉田悦治と上村豊が、2010年度から6年間にわたり取り組んできた教育研究プロジェクト「うみ・シマ・場に関わるアート」の成果報告冊子として、同プロジェクトにご協力頂いたアーティストや共同研究者の皆さんとともに執筆・編集したものです。琉球大学における美術教育の特色である、既存の概念や領域に捉われない、「場=フィールド」に根ざした、あるいは新たな「場=フィールド」を「開拓」する数々の試みをアーカイブするとともに、それらの実践現場で、私たちが感じ考えてきた「美術と教育のフィールド」を巡る諸々の課題を明らかにし、そこからあらためて、現代社会における「美術/教育」の可能性を問い直すことを目指しています。
 ぜひ、ご一読頂き、ご感想、ご批評を頂ければ幸いです。

2016年3月28日 第1刷発行
著者:吉田悦治 上村豊 平良亜弥 
   琉球大学教育学部美術教育専修
編集・デザイン:上村豊 平良亜弥 安里恵美
寄稿・執筆:富田俊明 小橋川啓 戸ヶ瀬哲平 玉寄真季子 比嘉沙織
編集協力:国立大学法人琉球大学教育学部
出版協力:公益財団法人日本財団
発行所:協同出版株式会社 
    〒101-0054 東京都千代田区神田錦町2-5
    tel:03-3295-1341(営業)

 

<目次>
プロローグ 上村豊
第一幕:往復書簡「美術/教育 ふたり案内」ー拡張されるフィールド・在処の結び目 吉田悦治+平良亜弥

道行きのお話 吉田悦治
往復書簡「美術/教育 ふたり案内」吉田悦治+平良亜弥
往復書簡を終えて オフ会「つぶやきセッション:秋編」
四回の往復書簡とオフ会を終えて 平良亜弥
二人案内あとさき話 吉田悦治 
資料編:琉球大学美術教育実践活動アーカイブ(2001年〜2015年)

第二幕:創造性の体験ー『ストーリーテリング』から拓かれる可能性

イントロダクション:「わたし」の生まれる場所 上村豊
教育研究フォーラム:創造性の体験ー『ストーリーテリング』から拓かれる可能性
第一部_『ストーリーテリング』という体験
第二部_ものがたりを生み出す力
寄稿:ストーリーの内側と外側で」富田俊明
あとがき:『ストーリーテリング』の五年間を振り返って 上村豊

幕間:教育や美術で生きるとして 小橋川啓・戸ヶ瀬哲平

コラム:ある児童館の先生のつぶやき 玉寄真季子

エピローグ:吉田悦治

番外編:「私 対 生徒」「永津先生 対 私」「私 = 生徒」比嘉沙織