2016 イチハナリアートプロジェクト+3

與座花織

作品タイトル:跡無きを辿る

(展示エリア:宮城島 上原&宮城地区)

コンセプト

 植物をいったん繊維に分解し、紙を漉き、その紙を用いてもとの植物を再現する、という工程は、植物を露にする。その行為は植物の本質を暴いていくような感覚に近い。

 今回はここでかつて営まれた生活のことを思い浮かべ、ここで人が歩いた、触れた場所を避けるように、また、植物の生え方を観察し、家の中で生い茂る様子を想像し、配置する。今は見えなくなってしまった、人々が生活してきた形跡を避け植物を配することで、生々しい「記憶」を暴きだしていきたいと思う。